幻想の魔術師 カレル・ゼマン 「ホンジークとマジェンカ」 短編 「ハムスター」 「幸運の蹄鉄」
ベストオブカレルゼマン |
本作品はカレルゼマンの持ち味が存分に活かされているとおもう。
童謡のような何処か優しい音楽にのせて物語は展開していく。
登場人物の口数は少ない、がその少なさが逆に物語の大事な部分盛り上げているように思う。
子供の心を忘れない…といったうたい文句の通り、この作品は本当に凄いと思う。
内容も、本当の愛は何なのかを、簡潔だが丁寧に表現されていて、昔見たおとぎ話の展開だ。
本当に包み込むような優しさを、目で耳で、そして心で感じる本作品、それはまさに最高のカレルゼマン作品だといえるだろう。
とってもドラマチック! |
この中で特に大好きな作品が「ホンジークとマジェンカ」ですが、描かれているキャラクター達の色っぽさと言ったら・・・ドキドキしてしまいます。イラストとして見るとそれほどでは無い様な気がするのですが、絵が動き出すと途端に色香が漂いだし、画面に釘付けになってしまうのです。まさに、魔術にかかってしまうのです。更に、画面に合わせたBGMがストーリーをドラマチックに盛り上げて、ドキドキ、ワクワクしてきます。 子供の頃、飽きずに何度も何度も読み返した絵本の様に見続けたい作品です。